日本語教師奮闘記

日本語教師です。普段はツイッターでしょーもないことばっかり呟いてます。

外国人と話し言葉

こんばんは。友です。

こんばんは。友だ。

こんばんは。友でございます。



変な日本語ですね。さて今日は丁寧な話し方とフレンドリーな話し方についてです。


意外かもしれませんが、外国人が最初に覚える言葉は敬語です。敬語と言っても単純な「です、ます」の言葉だけですが。

例えば日本語学習を始めたばかりの外国人にとって、ごはんに誘った時「何食べる?」という質問は少しハードルが高いのです。「何を食べますか?」の方がわかりやすい。「何食う?」なんてまず通じません


どういうことかというと、若干長くはなるけども形の変化が単純で、かつ余計な軋轢を避けるためにたいていの教科書では「です、ます」が採用されているからなのです。



そんなわけで、外国人にとっては日常会話は大変レベルの高いものです。教科書で習ったのと全く違う言葉ばかりなのですから。

しかしそんな彼らも、来日後しばらくすると気づくのです。




「友人達が使う日本語と教科書の日本語はなんか違う」


「友達には友達ならではの話し方があるんじゃないか」




ある程度言葉がわかり、知り合いもできてくると様々なコミュニケーションを取りたくなるものです。
そんな彼らは考えます。

「です、ます」じゃダメだ。もっと普通の話し方をしなければと。



友人の1人もこう考え、より自然な日本語を習得するために奮闘していました。
とても丁寧な話し方をしていた彼女が、ある日突然爽やかな笑顔とともに言い放ちました。




友、お前も行くか?
(訳:友、あなたも一緒に行かない?)」







日本語教師として、優しく正しい誘い方を教えてあげました。

日本語教師と思考力

こんにちは。友です。


日本語教師」というと、「先生なんだ!?じゃ頭いいんだね!」なんて言われますが、そんなことはありません。中高大とまじめに勉強してこなかったので、決して頭のいい分類ではありません。


しかし、そうは言っても仕事で頭を使わなければならないことも多々あります。授業の構成を考えたり、難しい言葉や文法を簡単な言葉に言い換えたり…

宿題やテストの添削もそうです。ただマルバツをつければいいのではありません。なぜ間違えたか、どう直してやるかを考えるのが肝要なのです。



たとえば、以前単語テストの添削をしていたらこんな答えがありしました。



『ロース』



しかし正答は『ロース』ではなく『バラ』です。




「あーおしいな、もうちょっと脂ののっている方…」



と、ここまで考えたところで気づきました。


「いやちょっと待て。俺はいつのまに肉の部位を問う単語テストなんか作ったんだ?」と。



焼肉屋じゃあるまいし、そんな問題作るはずがありません。バラ肉とロースを覚えさせるなんてどんな教科書だよ。




じゃこれはいったい何だと考えること数十秒。わかりました。




この『バラ』は肉じゃありません。花のバラです。そして、彼の答えの『ロース』とは、『rose』のカタカナ表記を間違えたものでした。






まるでクイズ。

日本語教師と間違い

「〜ですか?」と「〜でしょうか?」が混ざって「〜でしゅか?」って言っちゃいそうになるのって絶対俺だけじゃないはずなんだけど、なかなかこの気持ちを分かり合える人に出会えない。え、まさか俺だけなの…?



ということで今日のお題は「間違い」です。こんばんは。



人間何をやるにしても間違いは避けられません。言語学習においてもまた然り。むしろ間違いがあるからこそ学んでいけるものだと思います。



そんなわけで、教師として学生の間違いの扱いには気を使います。何故そんな間違いをしたのか、どう指導すればいいのか、学生がこれからも間違いを恐れず恥ずかしがらずに学んでいけるように指導しなければなりません。間違いを笑うなんてもってのほか。



しかし、それでもときどき不意打ちのように破壊力のある日本語を使ってくる猛者もいます。今日も宿題チェックで油断してるとこんな文が。






Q. あなたは日本で何をしたいですか?

A. 富士山によじ登りたいです。








2文字多い。

外国人と単語

こんばんは。友です。

 

日本人の皆さんは、おそらく学校での英語の学習経験がありますよね。

国語学習経験があればわかると思うのですが、語学は単語との闘いです。

何をするにも最低限の単語は覚えなければなりません。

日本語を学ぶ外国人だってそれは同じ。

彼らも単語では苦戦しているようです。

 

そんな日本語学習者達がよく覚えている単語って、なんだと思いますか?

教科書に出ている単語?いいえ、違います。

日常的に使う単語、すなわちバイトや買い物で使う言葉です。

 

帰るときには「お疲れ様でした」というのは当たり前。

居残りで補習などがあれば「残業ですか?」と聞いてくるし、

敬語の勉強で「『少し』の丁寧な言葉は『少々』ですよ」といえば

はっとした顔で「『少々お待ちください!』の『少々』ですか!?」と返してきます。

「『貝』って何ですか?」と聞いてきたから「例えば『あさり』とか…」と言ったら

立て板に水のごとく「あ!『しじみ』『はまぐり』『ほたて』『はまぐり』!」と貝を列挙するやつもいます。そんだけ言えて『貝』を知らなかったんかい。

 

こんな感じで普段よく耳にする言葉はよーく覚えているんですが、耳で覚えた言葉というのは弱点もあります。発音が似ている言葉です。

特に日本語は同音異義語が多いし、促音(小さい『っ』)の有無で意味が全く変わったりしてしまうので、外国人には非常に難しいようです。ですから、耳だけで覚えた言葉でメールやラインなどをしようとすると、結構な大惨事になることもあります。

それでは例を一つお見せしましょう。今日の学生からのメッセージです。

 

 

 

「先生、これから友達と遊びます。遺書に逝きませんか。」

 

 

 

ただのお誘いが、一気に不穏な雰囲気に。日本語って難しい。

答えられない質問

こんにちは。友です。


日本語教師というのは、高い日本語力の求められる仕事です。
というのも、学生からくる様々な質問に答えなければならないからです。


例えば、初心者泣かせの「たられば」です。


「『春になったら桜が咲く』と『春になれば桜が咲く』は何が違うんですか。」


さらにこれに『春になると』が混ぜられた日には、経験年数の浅い先生はたとえ生粋の日本人であっても頭の中が大混乱でしょう。
他にも『頭が痛いから帰る』と『頭が痛いので帰る』だったり、『行くつもり』と『行こうと思っている』だったり、初級レベルの教科書でも類似表現というのは結構多いものなのです。
しかし、私友は日本語教師歴6年目。だんだん初心者は抜け出し中堅と呼ばれる立場です。
この程度の質問で慌てたりなんかしません。

ところが。
何年経っても、いくら考えても、どうしても答えられない質問というのもあります。





「先生、なんで彼女いないの?」





先生の日本語力じゃさっぱりわかりません……。

日本語教師の仕事

日本語教師のブログということで、日本語のミスなんかあったらどしようと

ビクビクしながら書いてます。こんばんは、友です。

(なんて書いてたらさっそく「桃です」とかミスタイプして慌てて消したよ!フリック入力怖いね!)

 

 

突然ですが、日本語教師の仕事って何だと思いますか?

一昔前に流行った漫画もありますが、あれは漫画ということで誇張されてる部分も多々あります。

もちろん授業中は様々な日本語に関する質問が出てきますが、授業以外で質問するような殊勝な学生は少ないものです。残念ながら。

では授業以外ではどのように学生と関わっているのでしょうか?

答えを一言で言うなら、「何でも屋」です。

 

 

 

「先生、専門学校の願書の書き方教えて!」

「先生、頭痛い、病院連れてって。」

「先生、コンタクトレンズってどうやって買えばいいの?」

「先生、トイレのドアが開かない!」

「先生、炊飯器のふたが閉まらない!」

「先生、フケが出るんだけどおすすめのシャンプーない?」

 

 

 

もはや日本語関係ねぇ。

日本語教えてます

はじめまして。友です。日本語教えてます。

外国人相手に日々奮闘中。

仕事のいいことだったり愚痴だったり楽しいことだったり、いろんなことを発信してきいたいと思います。

 

このブログのテーマはこれ!って無理に決めずに読む人みんなが楽しめるようなことを書いていきたいです。

 

とりあえず今日のできごと。

授業中の学生の発言。

 

「私はそばを大切にしています。私の国はみんなそうです。みんなそばが大好きです。」

 

蕎麦の知名度も上がったもんだと思いつつも

なんかおかしいと話を聞いていけば、

案の定「そば」ではなく「そぼ」ばーちゃんかよ

これだから外国人相手の仕事はおもしろい。

こんな感じのゆるーいブログでいきたいと思います。

よろしく!!