日本語教師と思考力
こんにちは。友です。
「日本語教師」というと、「先生なんだ!?じゃ頭いいんだね!」なんて言われますが、そんなことはありません。中高大とまじめに勉強してこなかったので、決して頭のいい分類ではありません。
しかし、そうは言っても仕事で頭を使わなければならないことも多々あります。授業の構成を考えたり、難しい言葉や文法を簡単な言葉に言い換えたり…
宿題やテストの添削もそうです。ただマルバツをつければいいのではありません。なぜ間違えたか、どう直してやるかを考えるのが肝要なのです。
たとえば、以前単語テストの添削をしていたらこんな答えがありしました。
『ロース』
しかし正答は『ロース』ではなく『バラ』です。
「あーおしいな、もうちょっと脂ののっている方…」
と、ここまで考えたところで気づきました。
「いやちょっと待て。俺はいつのまに肉の部位を問う単語テストなんか作ったんだ?」と。
焼肉屋じゃあるまいし、そんな問題作るはずがありません。バラ肉とロースを覚えさせるなんてどんな教科書だよ。
じゃこれはいったい何だと考えること数十秒。わかりました。
この『バラ』は肉じゃありません。花のバラです。そして、彼の答えの『ロース』とは、『rose』のカタカナ表記を間違えたものでした。
まるでクイズ。