子供の日本語教育
日本語教育推進法、通りましたね。
庵先生たちの『日本語教育はどこへ向かうのか』を読んでて、興奮しました。まさに自分は日本語教育の世界が変わる瞬間に立ち会っているんだと。なんかいいタイミングで日本語教育界に入って来れたなって思います。運がいい。
さて、そんなわけでこれから日本語教育の重要性が日本中に広がっていくことを期待するわけですが、ちょっと残念な現状を見ました。
https://twitter.com/nhk_news/status/1141911289461182470?s=21
「救済は日本じゃなくて母国がやれ」
「日本語がわからないなら帰ればいい」
「3年もいてわからないのは覚える気がないだけ」
こんな意見です。
なんとまぁ…いろいろな意味で残念です。
あまりにも視野の狭すぎる意見。
何を持って視野が狭いというのか。
とりあえず、日本語教育って誰のためだと思ってんのって話です。
もちろん子供のためでもありますさ。
日本語がわからないために将来を奪われるなんてあってはいけない。「だからそれなら帰って母国で勉強しろって言ってるじゃん」って?
じゃとりあえずこれ読んでみようか。
英語がわからない人のために一言で言うと、
「日本は働ける人の割合が世界一少ない」
という記事です。
だからこその4月に作られた特定技能っていう新しいビザなんですけどね。つまり、もう国が「これ以上は無理、外国人に来てもらってがんがん働いてもらわなけりゃ日本はだめだ」と認めてるわけですよ。
話が出て、制度も整わないうちに翌年新年度からいきなりスタートさせるって、どれだけ危ない状況だったかを物語ってますね。
それで、もう一度聞きますが、「帰れ」と?
誰が困るかって、日本人が困るんですよ、外国人がいなくなったら。
つまり、今と同じ生活水準を維持したければ、働ける人が日本にくるのとか
将来日本で働ける人の勉強とかをみんなでサポートをしなければって話なんです。
だから、子供のための日本語教育でもあるけど、日本人含む日本に住んでる全ての人のために必要なことでもあるんです。
日本語教育の必要性についてはもっといろいろな視点から多くの人が語っているので、深く知りたい人はそちらを読んで欲しいところですが(なんとテキトーな)、とにかく今日本語教育というのは日本全体の問題だということを知ってほしいですね。